2012年2月15日水曜日

日本マウンテンバイク協会 インストラクター 検定その3

さて、やっと検定当日のお話。

起床後、そそくさと準備し、朝ごはんを軽めにとって、ウォームアップ。
服装は、体の動きがわかりやすく伝わるように、なるべくぴったりとした服装。
しかし、一般の人が見て気持ち悪がられるような、ピチピチのレーパンは避けましょう。
検定前に、もう一回各セクションの最終確認。
みなさん、緊張のあまり笑顔がないが、ま、今更ジタバタしてもしょうがないので、
「開き直って、いつものようにやればOKだよね~」と励まし合う(笑)
今回、私の受験番号は1番。ということは、番号通りかと思ったが、
一応じゃんけんで勝った人からということに。
はい、勝ちました(笑)。結局私からスタート。そしてセクションが変わるごとに、
先頭がスライドしていくシステム。

今回の検定項目は、基本姿勢、指定位置への停止、上り斜面&下り斜面の走行、
丸太越え、段差の上り&下り、スタンディングスティルの8項目と、模擬指導。
単に課題をクリアするだけでなく、実際にスクールなどで生徒さんを前にして、
デモンストレーションを行うべく、とにかく人に伝わるような動きを見せないと行けない。
大げさになるくらいの動作や、メリハリが非常に重要。
ここで、ちょっとミスしたのが、指定位置への停止。
メリハリを付けるべく、いつもより1段重いギアで漕いだので、スピードが出過ぎ。
ブレーキングゾーンは、かなり短かったので、必死に止まる。本当に止まれないかと思った(笑)
いつもと違うことをやってはいけないことを痛感。

検定の一部を紹介します。





下り斜面走行。
前半の下りと、最後の一段下るところの、
斜度が違うために、
フォームのメリハリが重要。
重心を後ろに引くことも重要だが、
肘が突っ張らないように注意。
さらに、下りきった時の姿勢も重要。
もちろん、ブレーキのかけ方もロックしないように。
奥が深い。



なんとも言えない緊張でした。




丸太越え。

長さ1メートルくらいの丸太。固定はされてないので、良く転がる。
5~6メートルの助走の後、
前輪を当てないように越え、すぐに後輪を浮かすべく、引き上げの動作に入る。
侵入スピード、重心の移動のタイミング、
着地時点のショックの吸収など、課題は多い。



今回の検定で、特にみんなが練習を重ねた課題が、
丸太越え、段差上り&下り、スタンディングスティル。
この項目は特に失敗すると一発検定中止なので、
特に確実性が求められます。

例えば、丸太越えは先程の説明のようにやるのですが、
助走スピードが速すぎると、前輪通過後の時間的余裕がなく、
後輪が上げにくいし、スピードが足らないとふらつきの原因に。
しかも、丸太は転がるので、前輪を丸太に当てると、その当てた場所によって、
前に転がるか、後ろに転がるか、変わってくるので、その後のリカバリーの
動作も変わってくるのです。
しかも、一連の動作を受講生にわかりやすく伝えるための演出もしなければならない。
かなり難しいんですよ。

丸太越えまでは、みんな大失敗なくクリアし、後は段差と、スタンディング。

段差上りは、4メートルの助走区間の後、30センチの段差を上る。
4メートルは、長いように思えるが、たった二漕ぎしか出来無い。
ここで、侵入姿勢を整えて、前、後ろとリズムよく段差を上る。
今回、このセクションが一番鬼門だったかも。
練習であれだけうまくいっていたのに、上がった瞬間、ペダルを踏み外した受験生もいたし
(その後のリカバリーは完璧)
試験本番って、一発勝負ならではの魔物が潜んでます。
しかし、インストラクターというのは、お客さんからお金を頂いて指導するわけですから、
「絶対に失敗は許されない」という強い心構えが必要です。

ここまで、検定中止なるような大失敗は無く、なんとかみんなクリア。
最後の最後がスタンディングスティル。
2m×2mの範囲内で、30秒間のスタンディング。
もちろん、足付きは中止です。




スタンディングスティル。

視線、安定性、リカバリー、演出が求められます。
練習あるのみです。
過去に涙した人多数の鬼門。






最後の課題のスタンディングも、なんとかこなし、
実技検定は無事終了。

次は、模擬指導の検定。
模擬指導とは、実際にスクールを開催するときに、
インストラクターがどのように指導するかをやるわけです。
一巡目は、今まで自分たちが受けた検定項目に沿って行います。
その課題を行うために、伝えるべき項目、演出等が的確かどうか、
厳しくチェックされます。
持ち時間は各自3分。
私の担当は段差上り&下り。
受講生は中級レベルという設定で行いました。
前輪の上げ方(体重移動・漕ぎあげ)、後輪の上げ方等を
自分なりに説明。あっという間の3分間でした。

2巡目は、検定員より指定された項目で、実技検定には無かったもの。
私にはギヤチェンジの説明を求められました。
シフターと、ギヤの関連性、平地でのギア、上り坂に差し掛かった時、
下り坂になった時のギアチェンジのタイミングや、理論等、
かなり難しい項目でしたが、自分なりの3分間でした。

みなさん、全力を出しきってグッタリでしたが、どこか満足感漂う様子。
リラックスして昼食をとった後、片付けをして解散となりました。

試験の結果は現時点では全くわかりません。
特に普及員の福田さんの
「自分は出来たと思っていても、検定員のチェックは厳しく、検定員の目には
出来てないと判断されてることが多いよ」という言葉が表しているように、
合格率はかなり低いようです。
今月末には結果が出るようなので、後は祈るしかありません。













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