2011年7月27日水曜日

救命救急講習

先週の土曜日、嘉麻市での救命救急講習に参加してきました。
嘉麻市周辺地域の救急の現状をうかがってびっくり。
30年前に比べてむしろ人口は減少しているのに、
救急出動件数は33倍。
タクシーがわりに呼ぶとか、救急車で病院に行くと優先的に
診てもらえるという非常識な考えを持つ人が多すぎ。
ちなみに、緊急を要しない容態の場合、病院に搬送された後、
一般の外来受付に回されるらしい。
その際、ストレッチャーに乗せられたまま、下りることもできず、
2~3時間待つことになるそうな。放置プレイですね。
6台ある救急車がフル出動することもあるそうで、
次に要請があった場合命にかかわる事態も。
皆さんのモラルが問われます。
講義の後は、実習です。
講義で習った事を思い出しながら、実践します。

倒れている人がいた場合
1.意識(反応)の確認
2.119番通報、AEDの確保、助けを呼ぶ
3.気道確保
4.呼吸の確認(10秒以内)
5.人工呼吸2回(省略可)
6.心臓マッサージ(30回)

以後は5と6を5セット繰り返す
実際の様子はこんな感じです。
ポイントはいくつかありますが、人工呼吸は省略してもOKということです。
これは、感染症を防ぐという観点からで、とにかく脳への血流を確保すること。
これが一番大事だということ。
脳細胞は酸素の供給停止後、3分で破壊が始まるので、ここが運命の分かれ目。
心臓マッサージの際は、肘を伸ばし腕で押すのではなく、体全体を使って
押すことが大事。垂直に押すとロスが少ない。
テンポは一分間に100回。アンパンマンマーチや、ドラえもんの歌のテンポ位。
救急隊が到着するまで、休まず続けることも重要です。
次に、最近公共施設等でよく見かけるAEDの使用方法です。
AEDは、基本的に初めて使う人ばかりなので、音声ガイドにしたがっていけば
使えるようになっています。
実際に、事前にレクチャーなしでどれくらい使えるかを実践したのが、
下記の動画です。

フタを開けると、電源がONになり、音声ガイダンスが始まります。
パッドを片方ずつ正しく装着し、機械が電気ショックが必要かどうか、
勝手に判断してくれます。
その後、電気ショックが必要な場合、指示がでます。
動画を見るとわかるように、初めてですが無事使用できました。
ただし、AEDの種類は幾つかあるので、身近にある機械が
どういった手順で作動するのか一度確認しておいたほうが安心です。
一件簡単に見えますがAEDを使用する場合、いくつかポイントがあって、
パッドを貼る場所や、心電図をモニターしているときに、体に触れないことや、
電気ショックを行うときにも、感電しないように離れること等、
実際に講習を受けないと分からないことばかりです。
特に、パッドの取り扱いは重要で、粘着力が強いのでパッド同士がくっつくと、
使用不可になるので、慌てず1枚ずつ貼ること。
大人の場合は、左の脇腹と、右胸の鎖骨の下あたり、
子どもの場合は、胸と背中に貼ること。
これは、説明書きにあるので、冷静に見ればわかるようになってます。
電気ショックが必要でないと判断された場合や、
電気ショックを行った後もパッドは貼ったままで、引き続き心臓マッサージを行います。
そうすると、2分間隔で機械がまた心電図をモニターして指示を出してきます。
とにかく、救急隊が到着するまで手を休めないことが重要です。

AEDの操作の講習の後は、止血の方法を教えていただきました。
約3時間の講習でしたが、非常に為になるものでした。
特に、MTBに乗っていると怪我に遭遇することが多く、
救命講習は非常に大事だと思います。
消防署にて毎月講習会があるようなので、一度は受講することをオススメします。

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